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予防原則(事前警戒原則)
読み:よぼうげんそく(じぜんけいかいげんそく)

環境問題に対応するための基本原則の一つであり、被害発生前に措置を講じるべきであるとする考え方をいう。

英語表記はprecautionary principleであり、「事前警戒原則」と訳すほうが正確であるという意見も強い。

このような考え方は、環境問題に限らず、種々の技術的社会的な問題への対応において適用できる。

事前警戒原則は、より普遍的には、次のように定義される。

深刻な、あるいは不可逆的な被害の恐れがある場合には、
具体的な被害が発生しておらず、また、科学的な不確実性がある段階で、
予防的な措置を取って影響や被害の発生を未然に防止すべきである。

しかし、この原則を具体的に適用するには、不確実性をはらむ問題に対応するためのリスク管理手法などを取り入れる必要があり、種々の困難を伴う。