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宿場町から『鉄道のまち』へ


誘致活動で設置された「大宮駅」 MAP __

宿場町として発展していた大宮であったが、1883(明治16)年に日本初の私鉄・日本鉄道が上野~熊谷間で開通した際、大宮には駅が設置されなかった。これに、町の衰退を危惧した白井助七を中心とした地元有志が駅設置運動を展開し、2年後の1885(明治18)年3月16日に現在の高崎線と東北本線との分岐駅として「大宮駅」が設置された。【画像は1907(明治40)年頃】

現在の「大宮駅」。JR各線や新幹線、東武野田線、ニューシャトルが乗り入れる埼玉県最大のターミナル駅となっている。

『大日本全国鉄道線路細見図』(1890(明治23)年発行)によると、上野~大宮間の所要時間は55分だった。鉄道の分岐点となった大宮は交通・物流の要衝となり、『鉄道の町』としてあらたな発展を遂げてゆく。写真は1914(大正3)年に撮影されたホームの様子。【画像は1914(大正3)年】

「日本鉄道」の「大宮工場」 MAP __

1894(明治27)年には「日本鉄道」の「大宮工場」が操業を開始した。写真は、1899(明治32)年の「大宮工場」全景。【画像は1899(明治32)年】

写真は、1930(昭和5)年頃の「大宮工場」。ここでは、客車や貨車の修繕・補修が主な業務として行われたほか、戦前期には蒸気機関車の製造も行われた。最盛期には5,000人以上の従業員を抱えるなど『鉄道のまち』を象徴する大工場であった。同工場は1987(昭和62)年の国鉄分割民営化により「東日本旅客鉄道会社大宮工場」となり、現在は「JR東日本大宮総合車両センター・大宮車両所」となっている。近年は、「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」というイベントも開催されており、多くの鉄道ファンに親しまれている。【画像は1930(昭和5)年頃】

2007(平成19)年には、「JR東日本大宮総合車両センター」の敷地の一部に「鉄道博物館」がオープンした。「秋葉原駅」付近にあった「交通博物館」を引き継ぐ形で開設された。
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