現在の相模原市の中心部が位置する「相模原台地」は、「相模川」の形成した扇状地が隆起したもので、上から「相模原面」「田名原面」「陽原(みなばら)面」と呼ばれる3段の河岸段丘に分かれており、地元では「上段」「中段」「下段」と呼んでいる。それぞれの面の境には「ハケ」と呼ばれる段丘崖(がい)があり、傾斜地で開発が難しいことから自然も多く残る。古くからの集落は「上段」では「境川」沿いに見られるほか、「ハケ」下の湧水がある「中段」「下段」に見られる。市内の地名・坂名・通り名には「峡(はけ)の原」「はけ坂」「はけ通り」「下九沢字八ケ」「八景の棚(はけのたな)」など、「ハケ」に関連すると思われるものも見られる。