1965(昭和40)年、「三井不動産」は「霞会館」を建て替える形で、日本初の超高層ビル「霞ヶ関ビルディング」の建設に着手した。写真は1967(昭和42)年頃の建設中の様子。1968(昭和43)年に開業となり、最上階には展望回廊「パノラマ36」が設けられ、連日、多くの人で賑わった。
戦後の霞ヶ関・永田町は、戦前から引き続き、国の三権の中心地として発展する一方で、「国立国会図書館」や「東京ヒルトンホテル」、「霞ヶ関ビルディング」といった時代の要請に応えた先進的な施設も誕生。近年は再開発などにより高層ビルが増える一方で、明治・大正・戦前など、各時代の建物も保存され、歴史と機能性を併せ持つ街へと進化している。