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2010年7月号

不動産市況や業界動向などの旬な情報を記載したコラムです。

築浅の中古マンション価格が上昇してきた。2010年から価格上昇に?

首都圏では10%超上昇した物件が昨年の3倍に、0~10%上昇した物件は2倍に

 全流通物件数を100とした場合、前年比で下落した物件は、2010年(1~5月)には依然過半の59.3%となっています。しかし2009年には現在よりもさらに市況が冷え込んでいたため、79.4%が下落していましたから、20.1ポイント下落物件の戸数シェアは減少したことになります。
 そのぶん価格が上昇した物件が増加したわけですが、うち、0~10%上昇した物件のシェアは2010年(1~5月)には31.2%と前年の17.3%から13.9ポイント増加しています。さらに10%超上昇した物件のシェアは、2010年(1~5月)は9.5%と、前年の3.3%から約3倍に増加したことがわかります。
 エリア別に見ると東京都の都心部ほど“価格回復”ぶりが大きいことがわかります。都心6区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、渋谷区)では下落物件のシェアが83.5%から57.6%と大きく減少していますし、10%超上昇した物件シェアも2.5%から10.4%と4倍に増加しています。また「苦戦」が伝えられている都下や千葉県、埼玉県でも順調に回復している結果となっています。このデータで気を付けなければいけない点は、下落した物件のシェアが50%を下回らなければ市場全体のトレンドは“上昇に転じた”とは言えないということです。価格が上昇している物件の数が下落している物件の数を上回ってこそ、本格的な回復ですし、客観的に「価格が上昇している」という状況になるのだということです。今後どのタイミングで下落物件のシェアが50%を下回るのか、大いに注目しましょう。

近畿圏は一部の地域で回復基調に、中部圏は変化なし

トレンドの転換期には、確かな目と確かな情報が必要

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