不動産の予告広告においては、予告広告であること、価格が未定であること、販売の予定時期、販売開始まで契約の申し込みができないことなどを明記することが必要である。こうした予告広告で紹介される物件は「分譲予定物件」又は「販売予定物件」などと呼ばれる。
分譲予定物件
読み：ぶんじょうよていぶっけん
不動産
不動産とは「土地及びその定着物」のことである（民法第86条第1項）。
定着物とは、土地の上に定着した物であり、具体的には、建物、樹木、移動困難な庭石などである。また土砂は土地そのものである。
予告広告
不動産の販売に当たって、価格等が未定のままでする広告をいう。
実際の販売広告であると誤解を与える恐れがあることから、
1．広告の対象は、分譲宅地、建売住宅、分譲マンション、新築賃貸マンション（アパート）に限ること
2．広告において、予告広告であること、価格が未定または予定であること、販売の予定時期、販売開始まで契約や申込みができないこと
などを明記することとされている（不動産の表示に関する公正競争規約）。
なお、工事の完成前の広告は、開発許可、建築確認等の後でなければしてはならないとされており、予告広告もこの要件を満たさなければならない。
契約
対立する2個以上の意思表示の合致によって成立する法律行為のこと。
具体的には、売買契約、賃貸借契約、請負契約などのように、一方が申し込み、他方が承諾するという関係にある法律行為である。