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免震支承
読み:めんしんししょう

建物の基礎部分に設置し、地震時に建物に加わる力を軽減する部材。ゴムと鋼板を交互に重ねた「積層ゴム支承」、滑らせる構造の「滑り支承」、バネを利用する「ばね支承」などがある。

免震は地震動を隔離し軽減する方法である。そのための装置(免震装置)は、振動周期を長くする機能(アイソレーター機能)と地震エネルギーを吸収する機能(ダンパー機能)とが組み合わさって作動する。免震支承は、主にアイソレーター機能を担っているが、ダンパー機能を兼ねていることもある。

なお、「支承」は、構造物の接点に設置して、力や動きを支持、変形、伝達する部材の一般的な名称である。

 

基礎(建物の~)

建物の荷重を地盤に伝えるための構造のこと。 直接基礎と杭基礎の2種類に分かれる。 直接基礎には、独立基礎(独立フーチング基礎)、布基礎(連続フーチング基礎)、べた基礎などの種類がある。

地震

地殻が急激にずれ動く現象。これに伴って起きる大地の揺れ(地震動)をいう場合もある。地震が発生したとき最初に地殻が動いた場所が「震源」、震源の地表面位置が「震央」、伝播する地震動が「地震波」である。 地震の大きさを示す指標には、地震の規模によるものと、地震動の大きさによるものの2種類がある。一般に、地震の規模は地震によって放出されるエネルギー量を示す「マグニチュード(M)」で、地震動の大きさは揺れの程度を客観的に段階化した「震度」で示される。震度は、マグニチュードだけでなく、震源からの距離、地震波の特性、地盤の構造や性質などによって決まる。 地震が発生しやすいのは地殻に力が加わって歪みが蓄積している場所で、地震はその歪みが解消する際に起きると考えられている。しかし、発生の場所と時点を特定するのは非常に難しい。 なお、構造物の耐震設計は、地震動によって構造物に加わる力を許容できる程度に抑えるための設計であるから、想定する地震動の大きさや性質(揺れの方向、振動数、継続時間など)が重要となる。