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生成AI
読み:せいせいえーあい

新たなものを創り出すことができる人工知能。英語のGenerative Artificial Intelligence

一般的な人工知能(AI)は、情報を整理・分類・検索し、あらかじめ決められた行為を自動的に実行するのに対して、生成AIは、情報のパターンや関係を学習し、さまざまなコンテンツを生成する。その機能を担っているのは、数値、文書、画像、音声など多様で複雑なデータタイプを統計的に解析し、事前にディープラーニング(深層学習)しながら、要求に応じて可能性のある出力を生成する基盤モデルである。

生成AIの明確な定義はなく、利用の可能性についても未知の部分が多い。生成AIの活用によってさまざまな業務について変革を迫られるとされている。また、個人情報の保護や生成物の信頼性の確保のために、その利用に関するルールを定める必要があると考えられている。

なお、生成AIも、一般のAIと同様に、(1)問題の枠組みを画定することが困難で、対処できないことが起きる問題(フレーム問題)(2)演算処理する記号とその意味内容を結びつけることができず、誤謬を避け得ない問題(記号接地問題)の2つを抱えている。人間はこれらの問題を容易に解決できるが、AIが解決するのは原理的に極めて困難である。

 

個人情報保護

個人のプライバシー保護のために、個人情報の収集・伝達を制限することをいう。 その背景には、ネットワーク技術によって情報の複製や伝播が容易になり、プライバシーの侵害などが懸念されているという事情がある。 個人情報を保護するための原則は、 1.適法かつ公正な手段による個人データの収集、2.利用目的に必要な範囲内での正確、完全、最新なデータの管理、3.利用目的の明確化、4.明確化された目的以外の使用を制限、5.データの紛失・破壊・修正・開示等のリスクからの保護、6.データの作成・運用方針の一般への公開、7.自己に関する個人データの確認、異議申立ての機会の確保、8.データ管理者の責任負担 であるとされる。 個人情報保護法は、これらの原則を実現するための仕組みとして制定された法律であるが、同法にもとづいて政府が定めたガイドラインが公表されている。不動産業は、個人情報を取り扱う機会が多い産業であるため、情報の保護について特に注意が必要である。