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専門家がレクチャー

弁護士が教える 遺言通りにならないケースも!遺産相続の際に相談が多い「遺留分」「寄与分」とは?

住宅を購入する際、気になるのは「この建物、大丈夫?」ということ。
不具合はないか、手抜き工事はないか…など、考え始めたら
心配は尽きませんが、個人でチェックするには限界があります。

そこで、最近注目を浴びているのが『建物診断(インスペクション)』。
住宅の専門家が第三者の立場で、建物を診断してくれるサービスです。
「プロに見てもらうことで、安心して購入を決断できた」という声も
多く寄せられているとか。実際に、どのようなメリットがあるのか、
建物アドバイザーの印南先生にお話を伺いました。

住宅の購入を考えている方へ『建物診断(インスペクション)』のススメ

住宅を購入する際、気になるのは「この建物、大丈夫?」ということ。
不具合はないか、手抜き工事はないか…など、考え始めたら心配は尽きませんが、個人でチェックするには限界があります。

そこで、最近注目を浴びているのが『建物診断(インスペクション)』。
住宅の専門家が第三者の立場で、建物を診断してくれるサービスです。
「プロに見てもらうことで、安心して購入を決断できた」という声も多く寄せられているとか。実際に、どのようなメリットがあるのか、
建物アドバイザーの印南先生にお話を伺いました。

印南 和行先生

株式会社南勝

一級建築士印南 和行 先生

株式会社南勝 代表取締役 大阪府宅地建物取引業協会業務研修講師 平成23年建物診断(インスペクション)を通じて、誰もが笑顔になれるような不動産取引を目指し同社を設立。

LECTURE1

安い中古住宅が、高い買い物に変わってしまう…その理由

今回お話を伺ったのは、建物診断(インスペクション)を専門に行う会社の代表取締役であり、一級建築士でもある印南和行先生。「建物診断を契機にして、誰もが笑顔になれるお手伝いをし、社会に貢献したい」と語る先生に、プロの目で建物診断をしてもらうメリットについてお聞きしました。

印南先生「まずは、中古一戸建ての場合からお話ししましょう。建物は年を経ると必ず傷むものですから、中古購入の場合は心配も多いと思います」

築年数に比例して、建物も傷むと考えてよいのでしょうか?

印南先生「必ずしもそうとは言えません。定期的にメンテナンスしている建物は、劣化のスピードも遅くなります。たとえば、築10年目くらいに屋根や外壁、ベランダの防水部分のメンテナンスを行っている建物と、何もしないままの建物は、その後の傷みの進行が変わってくると考えていいでしょう」

ただ、メンテナンスの履歴がわからない場合、素人の目ではその判断ができませんね。

印南先生「最近は、住宅のメンテナンス履歴を残そうという動きが出ていますが、現状ではまだ履歴を持たない方が多いです。そこで、われわれのような建物診断のプロの目が必要になってきます。建物アドバイザーであれば、築年数と照らし合わせて、メンテナンスの有無や劣化状況の判断を行うことができますから」

プロの目を頼った方が断然、安心できますね。

印南先生「皆さん、欠陥住宅かどうかを心配されることが多いのですが、実は欠陥住宅はめったにないんですよ。でも、欠陥ではないけれど、メンテナンスが必要な住宅はたくさんあります。もし、中古住宅を安く購入できても、数年後にあちこち修理するはめになったら、結局安い買い物とは言えませんね。ですから、建物の状態をプロの目で客観的に診断してもらうことは、とても大事なんですよ」

建物診断(インスペクション)の報告書は、マイホームの資産価値を保つための「履歴書」として残すことができます(イメージ)

LECTURE2

メンテナンス、立地…
さまざまな要素をトータルに判断

印南先生「メンテナンスの有無は大切な判断条件ですが、立地も大きな判断条件になります。海の近くなら塩害の影響がありますし、西日の強く当たる建物も傷みが進行しやすいといえます。北側に川が流れていて湿気が多いなど、立地環境の影響も実はかなり大きな要素なんですね」

なるほど。そういう視点でトータルに診断されるわけですね。ところで、中古マンションの場合は何か違いはありますか?

印南先生「中古マンションの場合は、主に専有部分の診断となります。いわゆるスケルトン・インフィルのインフィル部分ですね。また、当社では共用部分もチェックします。外壁の状態や、エントランスや駐車場、ゴミ置き場などの管理状況も確認しています」

※スケルトン=柱・梁・床等の構造躯体 インフィル=住戸内の内装・設備等

どこまでリフォーム可能か、間取りを変更できるか、などの相談にものってもらえるのでしょうか?

印南先生「当社の場合は一級建築士事務所でもあるため、リフォーム・リノベーションのご相談も受けています。ちなみに、マンションの間仕切り壁を動かせないと思っている方もいます。実は、間仕切り壁はすべて撤去可能の物件が大半ですし、水まわりも条件次第ですが位置を変更できます。元の間取りとは全然違う、生まれ変わったようなプランにもできるのです。…せっかくのマイホームですから、単に不動産を購入するというだけでなく、その先の生活が楽しいものになっていただきたいと思いつつ、日々仕事をしているんですよ(笑)」

中古住宅でも、さまざまな可能性があるとわかるとワクワクしますね!

印南先生「また、中古の場合、瑕疵(かし)保険に入れないと思っている方も多いのですが、『既存住宅売買瑕疵保険』を利用できます。建物診断で保険の基準に適合することが条件ですが、隠れた不具合(構造的な不具合や雨漏り、給排水管等)による損害を5年間もしくは1年間、最大1,000万円保証してもらえます」

不動産を購入するときに、プロの目で建物を診断してもらうと安心・確実です(イメージ)

LECTURE3

新築住宅の「内覧会」も、プロに同行してもらえる

新築住宅の場合でも、きちんと建てられているか、仕上げに問題はないかなど、気になる点が多々あります。そのような場合でも、プロにチェックをお願いできるのでしょうか?

印南先生「当社では、中古住宅だけでなく、新築の場合もお受けしています。建物診断(インスペクション)を行っている会社であれば、新築一戸建てやマンション内覧会(竣工検査)の立ち合いサービスを行っているところは多いと思います」

内覧会(竣工検査)といっても、中古の場合と同様、どこをどうチェックしていいのか、素人には判断が難しいと思います。そこに、第三者であるプロの客観的な判断が入ると、とても安心できますね。ただ、売主の不動産会社には渋い顔をされるかも……。

印南先生「いいえ(笑)。最近は、内覧会への同行も珍しいことではなくなっていますし、逆に有難がられることも多いんですよ。中立な第三者的立場で発言しますので」

なるほど。ちなみに、内覧会でわかった不具合にはどんなものがありますか?

印南先生「ユニットバスの天井裏を確認したら、配管が外れていたとか…。図面とコンセントの位置が違っていたケースもありましたね。工事現場にはさまざまな業者さんが入りますから、故意ではなくても、ミスが起きることはあるんですよ」

素人では、さすがに天井裏までチェックしようと思いませんよね…。やはり、プロに見てもらった方が安心・確実ですね! 

印南先生「この仕事をしていると、お客様に感謝していただくことが多いです。不具合がなければ『良かった』と喜んでくださるし、何か問題点が見つかれば『この時点でわかって良かった。自分たちでは見つけられなかった』とおっしゃってくださいます。不動産は、いったん購入したら、問題があるからといって簡単に買い替えられるものではありません。一生にそうそう無い機会ですから、ぜひ、われわれのようなプロを使っていただきたいと思いますね」

(作成日 2015年1月16日)