「大阪府立八尾高等女学校」は戦後に「大阪府立山本高等学校」となっている。写真は同校付近から望む「生駒山地」。MAP __
八尾市・東大阪市・柏原市で構成される中河内地域は、大都市・大阪と古都・奈良の間に位置し、旧「大和川」などが運んだ肥沃な土地の「河内平野」と、平野の東に南北に伸びる「生駒山地」及びその西麓の扇状地から成る。江戸時代に「大和川」の付替えにより新田が開発され「河内木綿」の産地となり、「生駒山地」西麓では水車を動力とした製粉などの産業も発展した。大正期に入ると、大阪電気軌道(現・近鉄奈良線)の開通により交通利便性が向上、電気も供給されるようになり、この頃から金属加工や軽工業を中心とする、工業都市への発展も始まった。沿線では観光地や住宅地の開発も進められ、商業や教育・文化も発展、現在ではさまざまな都市機能が集積する賑わいのある地域となっている。