電車はすぐ来る?バスは便利?
ネットは快適?

交通・通信

人々が社会生活を営んでいくうえで欠かせないのが、交通と通信。住んでいる地域の人口密度や国土の地理的要因などの特徴が表れやすい「交通」、そして、電話やメール、インターネットなどの「通信」についてうかがってみました。

最も利用されている公共交通機関は「バス」

まずは、主要公共交通機関が何であるかを皆さんに聞いてみました。日本では電車、バス、地下鉄といったところですが……。

「電車」が挙がったのが、スウェーデンとオーストラリア(オーストラリアに関しては都市部=シドニーシティ限定)です。多くの国、地域で利用されているのは「バス」。ドイツ、イタリア、スウェーデン、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、香港と、フランスを除くすべての国(地域)で名前が挙がりました。「地下鉄」も、フランス、スウェーデン、アメリカ、香港で利用されています。日本同様、こちらは都市部が中心のようです。

そのほかでは、「フェリー」がオーストラリアと香港、「トラム(路面電車)」がドイツで挙げられています。

さて、皆さんは、お住いの国や地域のこれらの公共交通機関に関して、どのように感じているのでしょうか?

ストライキが多く、しかも数日〜1週間と長びくので、そのときは徒歩や自転車での移動を強いられます。また、郊外に住んでいる人は何時間も電車を待たなければならず、その度に非常に混雑します」(フランス)

政策に振り回されて、システムがよく変わることが難点です。また、雪などの場合は、やはり遅れが目立ちます」(スウェーデン)

ニューヨークでは地下鉄やバスが24時間走っているから便利。ただし、時刻表はあってないようなものなので、時間通りという概念はありません」(アメリカ)

電車がないため、あるといいなと思います。ニュージーランドで三本の指に入る都市でも、人口が30万人余りなので、難しいかもしれませんが……。バスは充実し、どこでも移動できますが、行く場所によっては乗り継ぎが面倒に感じられます」(ニュージーランド)

公共の交通手段は、とても安いです」(香港)

ドイツでは意外に「エコカー」が少ない?

次に、公共交通機関以外の手段で、特に地方住まいには欠かせない「自動車」について尋ねてみましょう。お住いの国や地域の、自動車の保有率は?

パリでは、約45%だそうです。パリは駐車スペースを確保するのが難しいうえ、交通機関が発達しているので、仕事や生活に必要な方を除いて、自動車は特に必要ないと私自身は感じます」(フランス)

都市によって差はありますが、全体での自動車保有率は大体50%くらいで、日本とそれほど変わらないと思います。クルマ好きで、いつもピカピカにしているところも、日本と似ています」(ドイツ)

90%以上かと思います」(イタリア)

スウェーデンでは、広い国土にまばらに人が住んでいるため、自動車の保有率は非常に高いです。ストックホルム、ヨーテボリ、マルメなどの中心部を除けば、多くの家庭が車を1~2台所有しています」(スウェーデン)

私が住んでいる地域は郊外の住宅地なので、保有率はほぼ100%。多くの場合、夫婦それぞれが1台ずつ所有しています。シドニーシティ内では一軒家が少なく、マンションがほとんどで、駐車場の数も足りず、駐車場代も高いため、保有率は低くなります」(オーストラリア)

3割ぐらいでしょうか」(香港)

自動車の保有率は、国や地域による違い以上に、日本同様、やはり都市部か郊外かによる差が大きいのかもしれません。
ちなみに、2017年の「1,000人当たりの自動車数」でみると、それぞれの国と地域について以下のような統計データがあります(*1)。

「自動車」と一口にいっても、ガソリン車やディーゼル車はもちろん、ハイブリッド自動車や電気自動車なども多く見かけるようになりました。ほかの国や地域では、どうなのでしょうか?

フランスのパリ市は、2017年10月13日に、『2024年までにディーゼル車、2030年までにガソリン車のパリ市内への乗り入れ禁止を目指す』と発表しました。また、フランス政府は、2017年7月に『2040年までにガソリン車とディーゼル車のフランス国内での販売を禁止する』と発表しました。それに伴い、周囲でもガソリン車とディーゼル車が少なくなり、ハイブリッド自動車や電気自動車が増えてきています」(フランス)

ガソリン車が主流です。ディーゼル車、ハイブリッド自動車も多く見かけられ、電気自動車も増えています。ハイブリット自動車、電気自動車に関しては、税金の優遇もありました。環境ディーゼル車は増加傾向でしたが、ストックホルム市内でディーゼル車を制限する動きがあり、今後減っていく見通しです」(スウェーデン)

ガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド自動車、電気自動車が走っています」(イタリア)

ガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド自動車が主流です。一部、電気自動車も走っています」(オーストラリア)

環境性能の基準が徐々に厳しくなりつつあるという点で、フランス、スウェーデン、イタリア、オーストラリアは、日本と同じような状況にあるといえそうです。

ディーゼル車の生産が盛んなドイツでは、走っているクルマの半分くらいはディーゼル車で、あとは主にガソリン車です。2015年のフォルクスワーゲン社のディーゼル車排ガス不正以降、批判が高まり、ディーゼル車神話は崩壊したともいわれています。もっとも、欧州全体でディーゼル車やガソリン車を規制し、電気自動車への移行が急推進されつつある中、ドイツ政府は今も慎重な態度を崩していません。ただし、シュトゥットガルトでディーゼル車の走行制限が可決されるなど、一部の自治体では規制の動きがみられます」(ドイツ)

ガソリン車が主流です」(香港)

環境意識が高いといわれているドイツで、ハイブリッド自動車や電気自動車があまり見られないというのはちょっと意外でした。自動車産業王国ならではのさまざまな事情があるのでしょうか。

オーストラリアのドライバーはイライラしがち?

ほかにも、車や自転車にかかわる各国(地域)の興味深い交通事情を、皆さんから寄せてもらいました。

2011年12月、パリ市は電気自動車によるカーシェアリングシステム・Autolib(オートリブ)をスタートし、今ではすっかり定着しています。レンタカーも、週末の旅行やバカンスにひんぱんに利用されています」(フランス)

ドイツは、自転車王国といわれるオランダの次に自転車台数が多いといわれています。私が住むアパートでも、1人につき1台はもちろん、それ以上に所有している人もいます。通勤や通学に使う人もいますし、休日は家族みんなでサイクリングに出かける人も。クルマの国のイメージが強いドイツですが、環境への関心も高い国なので、自動車より環境にやさしい自転車をできるだけ使おう、と考える人も少なくありません」(ドイツ)

駐車場事情が悪いです。路上駐車がほとんど(違反ではない)なので、縦列駐車ができなければ、クルマを運転できません……。また、一方通行の細い路地が多いのも特徴です」(イタリア)

自動車の免許を取るのが大変です。お金も時間もかかります」(スウェーデン)

運転マナーはかなり悪いです。タクシードライバーは強気な運転をしますし、自転車に乗る人も強引です」(アメリカ)

スピード違反の取り締まりが厳しい(時速5~10kmオーバーでも取り締まりカメラに引っかかる)ため、スピードを出し過ぎるドライバーは少ないです。ただ、渋滞がひどいせいかイライラしている人が多く、方向指示器を出しても入れてもらえなかったり、すぐにクラクションを鳴らされたりします」(オーストラリア)

左側通行で交通規則が日本あまり変わらないうえ、道が広いので、クルマの運転はしやすいです」(ニュージーランド)

タクシーは、学生が登下校に利用するほど安く、使いやすいです。最近はUber(ウーバー)を使う人も多いです」(香港)

代表的なSNSアプリは、日本と違って……?

通信環境についても聞いてみましょう。それぞれの国や地域の主な通信手段はどんなものなのでしょうか?

8つの国、地域すべてで挙げられたのは、やはり「携帯電話」と「インターネット」。しかし、同じ携帯電話を使うにしても、使い方に特徴があったのがオーストラリアでした。

携帯電話を使ったショートメッセージです」(オーストラリア)

同じ携帯電話を使うにしても、通話よりショートメッセージを使うほうが圧倒的に多いようです。

では、一般家庭でも減りつつある「固定電話」についてはどうでしょうか?

インターネットに固定電話サービスが付随しているので、インターネットを利用している場合は固定電話を引いていることになりますが、携帯電話の普及に伴い、実際には固定電話の利用は減っています」(フランス)

固定電話は減ってきており、IP電話などが普及したこともあって、現在は携帯のみの家庭も一般的です」(スウェーデン)

日本と同様、固定電話は減り、携帯に移行されていると思います」(オーストラリア)

フランス、スウェーデン、オーストラリアは日本とよく似た状況ですが、「ほとんどの家庭で固定電話がある」というドイツ、イタリアに関しては、日本よりも固定電話の利用率は高そうですね。逆に、香港、アメリカでは、固定電話はほとんど使われていません。

さて、PC、モバイルを問わず、日本では今や通信の多くがメールやSNSを用いて行われていますが、これについてはどの国や地域でもすべて同様のようです。

メールに関しては日本同様ながら、スマホのメッセージングアプリを使うことがほとんどです。電話もよく使われています」(イタリア)

メールまたはWhatsApp(ワッツアップ)が主流です」(フランス)

日本と同じですね。特に若い世代では、多くが携帯電話で利用しているのではないかと。日本でのLINEのようなWhatsAppというアプリをほとんどの人が使っています」(ドイツ)

メール、WhatsAppですね」(アメリカ)

メールやWhatsApp、WeChatなどのSNSがよく利用されています」(香港)

SNSアプリの種類には、お国柄も表れるようです。日本で代表的なSNSアプリは「LINE」ですが、欧米で主流なのは「WhatsApp」。中国発の「WeChat」がよく利用されるという香港も、特徴的です。

国際電話が無料? 通信費が安価なフランス

国や地域によっての差が比較的少ない、通信環境の分野。それでも、もちろんすべてが同じというわけではありません。お住いの国や地域の通信環境について聞いてみました。

携帯および固定電話から海外の固定電話へかけるのは無料です。通信費は全体的に非常に安いと思います」(フランス)

通信費が非常に高いといわれている日本に住む身としては、うらやましい限りです……。

通信会社に関して昔はドイチェ・テレコム(NTTのようなもの)だけだったのが、いろんな会社が参入し、通信費も安いプランがどんどん出てきています(うちは面倒くさがりなので、昔のままですが……)」(ドイツ)

光ファイバーの普及が遅れており、インターネットの通信速度は速くありません」(イタリア)

インターネットの通信速度が遅いです。無料Wi-Fiに関しては、公共の建物でもかなり提供されるようになってきました」(オーストラリア)

光ファイバーの工事がやっと進んできましたが、うちにはまだ来ていません。ADSLよりは速いVDSLというのが一般的です」(ニュージーランド)

日本に帰国するといつも不便に感じるほど、通信環境はとてもよいです」(スウェーデン)

イタリア、オセアニアの2カ国では、光ファイバーの普及が少々遅れているようですね。一方、スウェーデンはインターネット通信先進国なのでしょうか。ほかにも……?

さまざまなお店にWi-Fiがあり、外で仕事がしやすいです」(アメリカ)

無料Wi-Fiがどこにでもあるのがよいですね」(香港)

ともに大都会、ビジネスの街でもあるニューヨークと香港では、どこでもWi-Fiを利用するのに困ることはなさそうです!

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